PSYBER PUNK AWARD 2008
松も明け、そろそろ通常営業で2009年も本格始動という訳ですが、
その前に一つ、個人的に2008年を振り返っておこうかな、と。
総括って言っても今年は、個人的なことを並べるのではなく、
どうやら3年ぶりとなる超独断的年間作品大賞、
PSYBER PUNK AWARD 2008 を発表します。
かつては何やらいろいろと部門分けしたり細々やってたんだけど
正直その辺が面倒で数年敬遠してしまったので今後はざっくり。
各賞は、アルバム、楽曲、ライブ、映像作品、人物、そして特別枠の計6賞。
それぞれこの1年で(今回は2008年中)
個人的に最も優秀=MOST PSYBER PUNKな
作品および人物等を選ぶ、という趣向です。
以下、各賞の発表です。(文中敬称略)
アルバム賞: Ra:IN 『METAL BOX』
アルバム賞はPATA率いるロックインストバンドの3rdアルバム。
個人的には正直当たり年とはお世辞にも言えなかった2008年。
ライブ盤ならhideが2枚にMUSEが1枚と、かなりアツい作品がリリースされたものの、
音楽としての真新しさは少なかったと言わざるを得ない。
そんな中Ra:INのニューアルバムはやってくれた。
新メンバーDIEを迎えて以降初の音源ということもあり、
正統派進化を遂げながら新たなオリジナリティを確立。
ホワイトなリスナーに対しては多少マニアックにも思えるが、
エレクトロニカな音色やアンビエントな雰囲気を
これまで以上に大胆に取り入れ、より幅広い世界観を演出した。
DIEやミチアキによるヴォーカル曲が収録されているのも新境地だが、
基本の軸がしっかりしているのでバンドとしてのブレは感じられない。
キーボードをフィーチャーしつつ前作より増した音圧は◎。
アルバム不作の2008年には頭2つほど飛び出た出来映え。
文句なしのアルバム賞。
楽曲賞: SHAME 『here.』
2008年唯一リリースされたSHAMEの音源の表題曲。
SHAMEとして2度目のメジャーデビューシングルでもある。
ANIKI脱退後のライブには一度しか参戦していない現時点では
特に過去曲において今ひとつしっくり来ない感も正直あるのだが、
やはり改めて聴いてみると楽曲の完成度は高い。
次点は百田留衣が詞曲を手がけた中島美嘉の『ORION』で、
これの出来もすばらしく実はどちらにしようか迷ってもいたのだが、
この『here.』はただ完成度が高いというだけでなく
歌詞にも強く感情移入できるという点が大いに決め手となった。
CUTTにしては珍しくシンプルでありふれた言葉による詞だが、
その分普段以上に突き刺さる言葉のように思う。合わせてカップリング曲も秀逸。
しかしCUTTが書いた『here.』に留衣の手がけた『ORION』、
この2曲を聴いていると改めてORCAという存在が奇跡だと感じる。
ライブ賞: X JAPAN 『創造の夜』 (2008年3月30日)
このライブとX JAPANの復活が私の2008年に与えた影響は大きい。
2曲目のRusty Nailを聞きながら既に涙しそうになっている自分がそこにはいた。
ただひたすら、そのパフォーマンスと神がかった演出に心奪われた。
改めてX JAPANという存在の大きさと凄まじい勢いに圧倒される思いだった。
そしてその勢いはそのまま大きなうねりとなって、
かつて幻と消えたhide追悼イベントまで現実のものとしてしまった。
メンバーがとても力を入れていたホログラムによるファントムhideを
肉眼で見られなかったことを差し引いても、本当に素晴らしいライブだった。
エックスが自分のルーツであることを再確認できたこと、
そしてそれをライブならではの衝撃として体感できたこと。
あの場に居られたことは至上の幸福だったと言える。
映像作品賞: 映画 『20世紀少年』
主演3人のキャストを聞いて原作を購入した不届きものだが、
読んでから改めて見渡してみても、本当にこの映画は当たり役の嵐!
本当に、考えられ得る最高のキャスティングだと感じる。
このメンツを揃えただけでももう「勝ってる」のに、これでもかと予算と時間を掛けた演出。
原作からして滅茶苦茶演出力に長けた作家による作品だが、
それを映像に起こす際に忠実に再現してみせたその技術にも脱帽。
悪く言えば「原作通り」過ぎるんだろうし、さすがに詰め込んだ感は否めないが、
この作品に限ってはそれも「アリ」だと思わせてしまう作品だ。
人物賞: 寺脇康文 (『相棒』TVシリーズ・劇場版)
相棒シリーズからまさかの卒業を果たした亀山薫。
寺脇演ずる薫ちゃんは本当に愛すべきキャラクターだったし、
何より、杉下右京の唯一無二の相棒だった。
劇場版公開当時、プロデューサーらスタッフ陣がしきりと
「集大成」だとか「一つの区切り」的な発言をしていて、
何かしらの変革はあると感じてはいたが、まさかの亀山卒業である。
そもそも水谷豊と寺脇康文によるコンビものという、
主演ありきでスタートしたドラマだっただけにこの決定には憤りさえ覚えた。
番組プロデューサーや寺脇自身の説明にはそれなりの説得力があったし、
亀山ラストエピソードもよく出来てはいたものの、
どうしても違和感と欠落感は拭い切れなかった。
同じテレビ朝日のドラえもんキャスト交代劇を思わせる
愚かな上意下達的決定だったと思う。
2008年までの相棒テレビシリーズと、劇場版のヒット、
どちらも水谷豊とともに寺脇康文の活躍あればこそ。
いつの日か復活してくれることを願いながら、
とりあえずのありがとうとおつかれさまを込めて。
特別賞: 『ピコピコポン DVD-BOX』
十数年もの間、長らく商品化を待ち続けて来た作品が、
何故か急遽DVD化が決定し本当にリリースされてしまった。
おそらく大半の人が知らないであろうその番組の正体は、
かつてNHK教育で放送されていた人形劇の類いだが、
およそ子ども向けとは思えない台詞回しや目まぐるしいストーリー展開、
個性的なキャラクターなど、今観ても非常に魅力的だ。
NHK教育よろしくミュージカル調の作りでキャストの歌による
数多くの劇中曲が流れるがそのクオリティも秀逸。
それもそのはず、音楽はエレクトーン奏者の第一人者・沖浩一。
コミカルな脚本・詞の内容とのマッチ度も抜群で作品に華を添えている。
自身としては、幼少期以降の人格形成に
大きな影響を与えたという意味でも思い入れの深い作品。
以上6賞をもってPSYBER PUNK AWARD 2008の発表とする。
前回までとの大きな差異は音楽以外の賞を3つに減らしたこと。
しかもそれぞれの守備範囲に幅を持たせてジャンルに縛られないようにしてみた。
例えば映像作品賞なんてテレビでも映画でもDVDでも、
さらには音楽のビデオクリップなんかも対象に出来るように。
人物や特別賞は他の賞とジャンルが被ってもいいように設定。
現に今回は両方とも映像部門からの選出だし。
ライブ賞も一応音楽に区分してるけど舞台とかでいいのがあれば
演劇作品とかでも持って来れるように、というつもりです。
ここの記事で前回までの受賞作を一覧にしてみました。
興味があればどうぞ。
ともあれこれをもって2008の総括も終わりということで、
今年もよろしくお願いします。
その前に一つ、個人的に2008年を振り返っておこうかな、と。
総括って言っても今年は、個人的なことを並べるのではなく、
どうやら3年ぶりとなる超独断的年間作品大賞、
PSYBER PUNK AWARD 2008 を発表します。
かつては何やらいろいろと部門分けしたり細々やってたんだけど
正直その辺が面倒で数年敬遠してしまったので今後はざっくり。
各賞は、アルバム、楽曲、ライブ、映像作品、人物、そして特別枠の計6賞。
それぞれこの1年で(今回は2008年中)
個人的に最も優秀=MOST PSYBER PUNKな
作品および人物等を選ぶ、という趣向です。
以下、各賞の発表です。(文中敬称略)
アルバム賞: Ra:IN 『METAL BOX』
アルバム賞はPATA率いるロックインストバンドの3rdアルバム。
個人的には正直当たり年とはお世辞にも言えなかった2008年。
ライブ盤ならhideが2枚にMUSEが1枚と、かなりアツい作品がリリースされたものの、
音楽としての真新しさは少なかったと言わざるを得ない。
そんな中Ra:INのニューアルバムはやってくれた。
新メンバーDIEを迎えて以降初の音源ということもあり、
正統派進化を遂げながら新たなオリジナリティを確立。
ホワイトなリスナーに対しては多少マニアックにも思えるが、
エレクトロニカな音色やアンビエントな雰囲気を
これまで以上に大胆に取り入れ、より幅広い世界観を演出した。
DIEやミチアキによるヴォーカル曲が収録されているのも新境地だが、
基本の軸がしっかりしているのでバンドとしてのブレは感じられない。
キーボードをフィーチャーしつつ前作より増した音圧は◎。
アルバム不作の2008年には頭2つほど飛び出た出来映え。
文句なしのアルバム賞。
楽曲賞: SHAME 『here.』
2008年唯一リリースされたSHAMEの音源の表題曲。
SHAMEとして2度目のメジャーデビューシングルでもある。
ANIKI脱退後のライブには一度しか参戦していない現時点では
特に過去曲において今ひとつしっくり来ない感も正直あるのだが、
やはり改めて聴いてみると楽曲の完成度は高い。
次点は百田留衣が詞曲を手がけた中島美嘉の『ORION』で、
これの出来もすばらしく実はどちらにしようか迷ってもいたのだが、
この『here.』はただ完成度が高いというだけでなく
歌詞にも強く感情移入できるという点が大いに決め手となった。
CUTTにしては珍しくシンプルでありふれた言葉による詞だが、
その分普段以上に突き刺さる言葉のように思う。合わせてカップリング曲も秀逸。
しかしCUTTが書いた『here.』に留衣の手がけた『ORION』、
この2曲を聴いていると改めてORCAという存在が奇跡だと感じる。
ライブ賞: X JAPAN 『創造の夜』 (2008年3月30日)
このライブとX JAPANの復活が私の2008年に与えた影響は大きい。
2曲目のRusty Nailを聞きながら既に涙しそうになっている自分がそこにはいた。
ただひたすら、そのパフォーマンスと神がかった演出に心奪われた。
改めてX JAPANという存在の大きさと凄まじい勢いに圧倒される思いだった。
そしてその勢いはそのまま大きなうねりとなって、
かつて幻と消えたhide追悼イベントまで現実のものとしてしまった。
メンバーがとても力を入れていたホログラムによるファントムhideを
肉眼で見られなかったことを差し引いても、本当に素晴らしいライブだった。
エックスが自分のルーツであることを再確認できたこと、
そしてそれをライブならではの衝撃として体感できたこと。
あの場に居られたことは至上の幸福だったと言える。
映像作品賞: 映画 『20世紀少年』
主演3人のキャストを聞いて原作を購入した不届きものだが、
読んでから改めて見渡してみても、本当にこの映画は当たり役の嵐!
本当に、考えられ得る最高のキャスティングだと感じる。
このメンツを揃えただけでももう「勝ってる」のに、これでもかと予算と時間を掛けた演出。
原作からして滅茶苦茶演出力に長けた作家による作品だが、
それを映像に起こす際に忠実に再現してみせたその技術にも脱帽。
悪く言えば「原作通り」過ぎるんだろうし、さすがに詰め込んだ感は否めないが、
この作品に限ってはそれも「アリ」だと思わせてしまう作品だ。
人物賞: 寺脇康文 (『相棒』TVシリーズ・劇場版)
相棒シリーズからまさかの卒業を果たした亀山薫。
寺脇演ずる薫ちゃんは本当に愛すべきキャラクターだったし、
何より、杉下右京の唯一無二の相棒だった。
劇場版公開当時、プロデューサーらスタッフ陣がしきりと
「集大成」だとか「一つの区切り」的な発言をしていて、
何かしらの変革はあると感じてはいたが、まさかの亀山卒業である。
そもそも水谷豊と寺脇康文によるコンビものという、
主演ありきでスタートしたドラマだっただけにこの決定には憤りさえ覚えた。
番組プロデューサーや寺脇自身の説明にはそれなりの説得力があったし、
亀山ラストエピソードもよく出来てはいたものの、
どうしても違和感と欠落感は拭い切れなかった。
同じテレビ朝日のドラえもんキャスト交代劇を思わせる
愚かな上意下達的決定だったと思う。
2008年までの相棒テレビシリーズと、劇場版のヒット、
どちらも水谷豊とともに寺脇康文の活躍あればこそ。
いつの日か復活してくれることを願いながら、
とりあえずのありがとうとおつかれさまを込めて。
特別賞: 『ピコピコポン DVD-BOX』
十数年もの間、長らく商品化を待ち続けて来た作品が、
何故か急遽DVD化が決定し本当にリリースされてしまった。
おそらく大半の人が知らないであろうその番組の正体は、
かつてNHK教育で放送されていた人形劇の類いだが、
およそ子ども向けとは思えない台詞回しや目まぐるしいストーリー展開、
個性的なキャラクターなど、今観ても非常に魅力的だ。
NHK教育よろしくミュージカル調の作りでキャストの歌による
数多くの劇中曲が流れるがそのクオリティも秀逸。
それもそのはず、音楽はエレクトーン奏者の第一人者・沖浩一。
コミカルな脚本・詞の内容とのマッチ度も抜群で作品に華を添えている。
自身としては、幼少期以降の人格形成に
大きな影響を与えたという意味でも思い入れの深い作品。
以上6賞をもってPSYBER PUNK AWARD 2008の発表とする。
前回までとの大きな差異は音楽以外の賞を3つに減らしたこと。
しかもそれぞれの守備範囲に幅を持たせてジャンルに縛られないようにしてみた。
例えば映像作品賞なんてテレビでも映画でもDVDでも、
さらには音楽のビデオクリップなんかも対象に出来るように。
人物や特別賞は他の賞とジャンルが被ってもいいように設定。
現に今回は両方とも映像部門からの選出だし。
ライブ賞も一応音楽に区分してるけど舞台とかでいいのがあれば
演劇作品とかでも持って来れるように、というつもりです。
ここの記事で前回までの受賞作を一覧にしてみました。
興味があればどうぞ。
ともあれこれをもって2008の総括も終わりということで、
今年もよろしくお願いします。


